救急外来に異動して1ヶ月でメンタルが折れかけた話|現役看護師のリアル体験談

看護師キャリア

「救急外来に来たけど、正直ついていけない…」
「毎日怒られている気がして、もう限界かもしれない」

そんなふうに感じていませんか?

こんにちは、パパケンです。
看護師8年目・1児の父として働きながら、今年4月に転職+救急外来への配属という二重の環境変化を経験しました。

もともとHCU・ICU・一般病棟で働いており、外来経験はゼロ。
しかも今回は異動ではなく転職だったため、病院のルールも人間関係もまったくゼロからのスタートでした。

結論から言うと——最初の1ヶ月は、正直しんどかった。
「向いていないのかもしれない」と思った夜も、一度や二度ではありませんでした。

ただ今振り返ると、あの1ヶ月があったからこそ見えてきたものがあります。

この記事では、救急外来1ヶ月目のリアルな苦悩と、そこから支えになった考え方を正直にお話しします。
同じように苦しんでいる誰かに届いてほしいと思いながら書いています。

📌 この記事でわかること

・救急外来1ヶ月目で感じたリアルなつらさ(体験談)
・病棟とERの「目標・スピード感・チームの動き方」の違い
・メンタルが折れかけた3つの理由
・実際に支えになった考え方
・今しんどい看護師さんへ、同じ経験をした立場から伝えたいこと

✔ 結論:救急外来1ヶ月目でメンタルがきついのは、あなたがおかしいのではありません

・病棟経験があっても、ERは「別の仕事」と言えるほど環境が違う
・最初から動ける人はほぼいない。できなくて当然の場所です
・「なぜここで働くのか」という軸があると、メンタルは折れにくくなる
・少しずつ、必ず景色は変わっていきます

救急外来へ来て最初に感じた「病棟との違い」

配属初日に感じたのは、「同じ看護師でも、こんなに違うのか」という驚きでした。

病棟とはそもそも「目標」が違った

病棟では退院後の生活・ADL維持・リハビリ・予後など、中長期的な視点で患者さんと関わることが多いです。

一方でERは、極端に言えば「今この瞬間をつなぐ」が最優先。

もちろんその後の生活も重要ですが、まず目の前の命をつなぐことが第一
この優先順位の違いに、最初はかなり戸惑いました。

スピード感が想像をはるかに超えていた

病棟も忙しいですが、ERのスピード感は別物でした。

特に衝撃だったのは——
CPA対応の直後に、ウォークイン患者の対応が始まること。

数分前まで蘇生処置をしていたのに、次の瞬間には軽症患者への対応をしている。
気持ちを整理する時間が、ない。

この「感情の切り替え」は、今でも正直難しいと感じます。

📌 ポイント

ERの「忙しさ」は病棟とは質が違います。
同時進行・優先順位判断・感情の切り替えを短時間で求められるため、最初は圧倒されやすいのは当然です。
「病棟で経験を積んでいても最初はできない」のがERです。

最初の1ヶ月でメンタルが折れかけた3つの理由

① 何をしても「遅い」と感じた

とにかく動けませんでした。

・どこに何があるかわからない
・優先順位がわからない
・声をかけるタイミングがわからない

病棟経験がある分、「ある程度できるだろう」と思っていた部分もありました。
そのギャップが、余計に自信を削っていきました。

② 毎日「怒られている感覚」が続いた

先輩たちは指導してくれているだけです。頭ではわかっています。

でも余裕がない状態では、すべての言葉が刺さります。

「先にこっち!」「それは後で!」「今そこじゃない!」

救急外来は時間との勝負なので、指導もストレートになりやすい。
わかっていても、帰り道に気力が残っていないことが続きました。

③ 知識不足を毎日のように痛感した

ERでは救急対応・モニター波形・薬剤・ACLS・トリアージなど、幅広い知識が必要になります。

しかも「今この患者に何が優先か」「次に予測される行動」を瞬時に判断する力が求められます。

同じ疾患でも病棟はすでに治療をしてきた後の管理であるため、ERでの初期対応、初期治療というのは全くの無知でした。

HCU・ICUで急性期を経験していた自分でも、ここでは「全然足りない」と感じることばかりでした。
毎日、自分の無力さを実感していました。

⚠ 注意

救急外来では「できない自分」に焦りやすいです。
ただ、最初から完璧に動ける人はほぼいません。
病棟経験があっても環境変化が大きい分、適応に時間がかかるのは自然なことです。
自分を責めすぎないでください。

実際に支えになった3つの考え方

① 「できなかったこと」より「小さくできたこと」を見る

最初は反省ばかりでした。家に帰っても頭から仕事が離れない日が続きました。

途中から意識的に変えたのは、一日の終わりに「今日小さくできたこと」を1つ見つけること。

・今日は物品の場所を3つ覚えられた
・報告を先にできた
・昨日より少し早く動けた

小さくても積み重なると、「少し前の自分より進んでいる」という感覚が生まれます。
これだけでも、気持ちはかなり変わりました。

② チームで動く意識を持った

ERでは、1人で完結することはほとんどありません。

緊急カテーテル対応・重症患者対応では、医師・看護師・検査・放射線が一気に動きます。
実際に見ていると、1人で完璧に回している人はいなかった。

それを見て初めて、「助けを求めていいんだ」と思えるようになりました。
できないことを言える」ことが、ERでは強みになると感じています。

③ DMAT・災害看護という「目的」が自分の軸になった

正直、メンタルがきつい日は今でもあります。

それでも続けられているのは、「DMATに関わりたい」「災害看護を学びたい」という目標がある=転職した意味だからです。

災害現場では限られた時間・人員で多数傷病者に対応します。
それはまさにERに近い状況です。

だから「今は疑似体験をしているんだ」と思えるようになりました。
目的があると、同じしんどさでも意味が変わると感じています

📌 ポイント

メンタルがきつい時ほど、「なぜここで働くのか」「何を目指しているのか」を明確にしておくことが大事です。
目的があると、しんどさが「消耗」ではなく「前進」に変わる感覚があります。

今しんどい救急外来の看護師さんへ

もし今、

・ついていけない
・向いていないかもしれない
・辞めたいかもしれない

そう感じているなら——まず伝えたいのは、「それだけ本気で向き合っている」ということです。

ERは本当に特殊な環境です。
病棟経験があっても、最初はできなくて当然。
それは能力の問題ではなく、環境の差が大きすぎるからです。

私自身、今でも難しいと感じる場面はたくさんあります。
ただ、確実に言えることが1つあります。

少しずつ、景色は変わっていきます。

最初は「生き残るだけで必死」だった自分も、少しずつ周りを見る余裕が出てきました。
患者さんの状態の変化に気づけるようになってきました。
先輩に聞くタイミングが少しわかってきました。

変化は小さくて、毎日は見えにくい。
でも1ヶ月前の自分と比べると、必ず前に進んでいます。

これだけは覚えておいてほしいこと

「しんどい」と感じること自体は、まったくおかしくありません。
ただ、眠れない・食欲がない・毎朝涙が出るなど、心身への影響が続いている場合は、誰かに話してください。
上司・先輩・家族・信頼できる同期——誰でもいいです。
一人で抱え込まないことが、ERで長く働くうえで一番大事だと思っています。

📌 この記事のまとめ

・救急外来は病棟と目標・スピード感・チームの動き方がまったく違う別世界
・最初の1ヶ月でメンタルがきついのは、あなたがおかしいのではなく環境の差が大きいから
・「小さくできたこと」を1つ見つける習慣が、自己否定のループを断ち切るきっかけになる
・ERはチームプレーが前提。できないことを言える力が強みになる
・「なぜここで働くのか」という目的があると、しんどさが前進に変わる
・心身への影響が続くなら、一人で抱え込まず誰かに話してほしい

👇 こちらの記事もおすすめ
急性期ケア専門士とは?取得メリットと勉強法を現役看護師が解説
5年目で転職した看護師のリアル体験談|決断の理由と後悔したこと

タイトルとURLをコピーしました